なんとなく思いついたこと、見たり、読んだりしたもので何かしらビビッときたもの、そんな直感と呼ばれる経験が、少なからずあると思います。
そんな時はどうしていますか?
その直感を信じてすぐに行動しますか?それとも、気のせいかと思って見過ごすか、時間をおいてやりますか?
どの選択をするかで、その後の人生までもが変化するかもしれません。
直感はその場限り
『幸運の女神は前髪しかない』と言われるように、幸運が自分の前を通り過ぎてしまうと、幸運の女神には前髪しかないから、もうその幸運をつかむことができないと言われています。
この場合、幸運を直感と置き換えてもいいと思います。
ですから、幸運(直感)を感じた時は、即行動しないと手に入らないんですね。見過ごすのはもってのほかですし、あとでなんて思っていると二度とその幸運は戻ってこないわけです。
実は、わたしが子どもの頃に経験したことが、まさにそうだったなと、今だに悔しい思いをする出来事があるんです。
出かける行動までは良かったが
中学生ぐらいだったと思うんですが、雑誌か新聞で、占いもしくは運勢を何気なしに見たんです。
そこには、『階段を登ったところに、大きな木がある売り場で宝くじを買えば当たる』というものだったんです。
それを見て、ピン!と来たわたしは、これは買いにいかないと、とすぐに行動したんです。
たしか売り場の方角も書いてあったと思うんですが、なんとなく、よく行く機会のあった、難波へ向かったんです。実家は大阪なんです。
難波について、確かあの辺に売り場があったよなあと、ウロウロしていたんです。そして、ちょうど地下から階段で地上に上がったところに、宝くじ売り場を見つけたんです。見上げるとすぐに大きな木が目に入りました。
その売り場を見た瞬間、ビクッと反応し、心臓が高鳴りました。ドキドキして、この売り場に違いない!
『やった!見つけた!』と。
引っ込み思案の性格が災い
当時というか、今でもそうですが、わたしは引っ込み思案でおとなしい性格なんです。口数は少ないし、今でいう陰キャラですね。そんなわたしなので、予言通りの宝くじ売り場を目の当たりにして、心臓はバクバク状態。
しかし、その宝くじ売り場を探し求めて来たのに、わざわざ足を運んで買いに来たにも関わらず、あろうことかその売り場を素通りしてしまったんです。
まさか本当にそんな売り場があるなんて、まさに、今、目の前にその売り場が突然現れたことにまずビックリしてしまったんです。そしていざ宝くじを買おうと売り場を見ると、お客さんが何人かいたんです。
わたしの性格上、人がいるとダメなんです。どうしても他人の目が気になって、動けなくなるんです。そして、なんとその売り場を素通りしてしまう自分がいました。
心の中では、『え?なんで素通りするの?宝くじ買わなきゃ!そのために来たのに。』そして、売り場を通り越して、『あー、何なってんの!もう情けないなあ。早く戻って買えよ!』という心の声が聞こえて来ていました。それでも、足を止めることなく、売り場を後にしてしまったんです。
その時、思ったというか感じたんです。『あー、チャンスを逃したな』と。
今思い出しても、当時の自分に喝を入れたいくらい。ほんと、精神的に弱かったんです。今もあまり変わらないかもしれませんが。
あの時、他のお客さんがいなかったらなあと思いながら、すぐに買わなかったことを後悔しながら歩いていました。それでもやはり、宝くじは気になるので、辺りをウロウロしながら、宝くじ売り場にお客さんがいなくなる瞬間をうかがっていました。
どれくらい歩いただろう。ようやく、お客さんがいなくなった売り場に行って、宝くじを買うことができました。
自分の不甲斐なさ、情けない気持ち、ダメだなあと思う気持ち、そんな複雑な心境のまま、帰路につきました。
その後の人生の方向が変化
売り場を見つけた直後に買えなかったとはいえ、それでも占い通りの売り場で宝くじを買ったんですから、少しは期待はしていたんです。当選を確認する時は、一応ドキドキ、ワクワクしながら確認していきました。
しかし、やはり何も当たることはありませんでした。
惜しい番号はありましたが、その時、やはり見つけた直後に買わなかったから、幸運が逃げたんだと落ち込みました。そう、今でもそう思っています。
自分の性格とはいえ、目の前のチャンスを後回しにしたせいで、わたしの人生が、あの時から変化したと思っています。大げさなと思われるかもしれませんが、人生の方向が変わったとそう感じるんです。
これこそ、『幸運の女神は前髪しかない』を地でいく体験をしたと思っています。
過去のことは済んだことだし、もうどうにもならないから、後悔しても意味がないと思ってはいますが、この出来事だけは、今だに思い出して落ち込むことがあります。
でも、過去は過去ですから、売り場を見つけた直後に買えなかったとはいえ、すぐに宝くじを買いに行こうと行動を起こした、その点だけは、当時の自分を褒めてあげたいと思います。
まとめ
- 直感は感じた時が旬
- 即行動はしたが・・・
- 内気な性格が悪さ
- 幸運?を逃し人生が変化
実際のところ、あの時ちゅうちょなく宝くじを買っていたとしても、当選していたということはなかったのかもしれません。それはわかりませんが、今だに心の引っ掛かりがあるということは、わたしの中では、よほど悔しい思い出なんだと思っています。
その後の人生は、全くぱっとしない人生だったので、あの時幸運を逃したことで、のちの人生がよりつらい方法に向いてしまったのかもしれません。でも、だからといって、このままつらいままの人生を歩むのではなく、また軌道修正して、つらい人生から外れればいいのですからね。
最終的に自分のゴールにたどり着ければいいので、それまでは波乱万丈だったとしても、面白い体験をしたと思うことにして、これからの人生をより楽しい人生にしていきたいと思っています。
今日もあなたが至福感に包まれますようにお祈りしております。
ありがとうございました。