田舎の工場に転職して、中古の一軒家も購入。娘も二人でき、悠々自適の生活を・・・。
とはならず、実際は、家族間の不仲、借金の問題、やりがいの見つからない毎日が現実でした。
そんな時、ちょっと足りない分をカードローンで引き出したんです。それがきっかけに、どんどんと借金が膨れ上がっていくことになりました。
現状に愕然!
今までお金の管理は、当時の妻(のちに離婚)に任せっきりでした。
わたしのクレジットカードもちょっと貸してほしいと言われて、何気なしに貸していたんです。
ある時、カードの請求書を見てみると、なんとわたしの1ヶ月の給料以上の返済額の請求だったんです。
びっくりして、血の気が引いて、それからお金の管理はわたしがするようになりました。もちろん、クレジットカードも取り上げました。
その後は、あちこち滞納だらけで、任せっきりにしていたわたしも悪かったと反省しました。
カードローンの手軽さ
あちこちの返済もあり苦しかったので、あると助かると思って、カードローンを申し込んだんです。
とはいうものの、なるべく使わないほうがいいだろうなと思っていました。
最初は、切羽詰まってという感じではなかったんです。
子どもを連れて実家に帰った際に、財布の中が心もとなくて、初めてカードローンを使ったんです。
実に簡単にお金が手元に増えたことに手軽さを感じたと同時に、罪悪感も感じました。しかし、この手軽さがのちにとんでもない事態に発展していくんです。
自分のお金と勘違い
手軽にお金が手に入る感覚は、本当は借金なのに、自分のお金だという錯覚になってくるようになります。そんなことはないと自分では思っているつもりなんですが、利用していると、おそらく麻痺してくるんだと思うんです。
そして最初は、本当に必要なことに使うつもりだったはずなのに、自分の欲しいものにまで手を出すようになっていきました。
こうしてどんどんと利用額が増えていったんです。
大丈夫何とかなる!
カードローンの利用額が増えてくるに連れて、それに伴って、当然毎月の返済額も増えていきました。
でも、ちゃんと仕事してるし、毎月会社からの給料もあるし、『大丈夫』『大丈夫』と自分に言い聞かせていました。
『何とかなる』日々そう思いながら、カードローンの利用を続けていたんです。そして使い続けた結果、カードローンの利用額が一杯になってしまいました。
『どうしよう、このままでは返済できない!』そう思い、どうしたかというと、別のカードローンを申し込んでいたんです。
そうなんです。
借金地獄への道をどんどんと進んでいったんです。
自転車操業でしのぐ日々
その時のわたしは、これはあくまでカードローンであって、ほかの消費者金融とは違うから大丈夫と思うようにしていました。借金していることには変わりないのに、自分で自分を納得させるために、そう思うようにしていたんですね。
その後も変わりなく、借りては返しの繰り返しで、2枚目のカードローンも限度額がやばくなってきたんです。
そして今度は、クレジットカードのキャッシングに手を出し、何とか毎月の返済に間に合わせていたという感じでした。
毎日が苦しい
そういった状態ですから、毎日気持ちが休まらなくて、『借金』という文字、または音を聞くだけで、気持ちが塞ぎ込むようになりました。
胸が締め付けられるような感じになって、その場から逃げたい気持ちが湧いてきていました。
まさか、自分が借金で苦しむようになるなんて、夢にも思ってもいませんでしたから。
何で、こんなことになってしまったんだろう?
借金なんて、全く縁のない生活していたはずなのに、どうしてしまったんだろう?
でも、もうこうなっては後の祭り。今さら後悔しても、どうにもなりません。
全く気持ちに余裕のないまま、暗くて、死んだような毎日を過ごすようになっていったんです。
カードローンが悪いわけではない
こうして振り返ってみますと、カードローンが悪のように捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、カードローンが悪いと言ってるわけではありません。
カードローンは、いざという時には、役に立ちますし、心に余裕が持つことができます。
問題は使い方です。
わたしのように、自分のお金と勘違いしないようにしてくださいね。あくまで、借りているお金です。自分のお金ではありません。
そこを曖昧にしないでください。
そうしないと間違いなく、わたしのように後で困ることになります。
お金の問題は、本当に苦しいです。一時は、最悪のことも考えたこともあるくらいですから。
そんなわたしのような苦しみを味わってもらいたくないので、カードローンを利用する場合は、賢く利用してもらいたいと思っております。
まとめ
- 任せっきりが仇
- 手軽なカードローン
- そのお金は誰のもの?
- 『大丈夫』と言い聞かせる
- 自転車操業
- 苦しい毎日
- 使い方が全て
家庭を持っている人は、嫁さんに家計を握られてる人が多いと思うんです。わたしは完全に任せっきりでした。
それも悪かったんですが、それ以前に、夫婦間の会話がほとんどなかったのがいけなかったと思っています。そうしたら、こんな苦しまなくて済んだと思っています。
夫婦といえど、元は赤の他人同士ですから、言わなくてもわかるなんてことはありません。きちんと言葉で伝えないと、伝わらないことだらけだと思っています。
最後に、カードローンを利用しようと思っているあなた、もしくはすでに利用しているあなたに言いたいです。
そのお金はあなたのお金ではないですよ。
あくまでも、借りているお金です。絶対に、錯覚しないでください。
そうしないと、すぐに限度額が一杯になります。賢く利用して、苦しむことのないようにお願いします。
今日もあなたが至福感に包まれますようにお祈りしております。
ありがとうございました。