田舎の会社に転職して、最初の数年はアパートを借りて住んでいました。
入居する時にペットの許可を大家さんにもらって、ペット(マルチーズ)を飼っていたんです。
ですが、突然犬を飼うことはダメと言われたり、上の階の人との騒音トラブルなんかもあり、中古の一軒家に引っ越すことにしたんです。
引っ越しは、会社のみなさんが手伝ってくれました。その時、ある異変を感じたと、引っ越しのメンバー(上司)から後日聞いたことがあったんです。
二階を見上げた時に・・・
引っ越した一軒家は、もともとおじいさんが住んでいて、そのおじいさんが亡くなって、空き家になっていたそうなんです。かなり古い家で、のちに雨漏りも発生して、屋根の修理も必要なほどでした。
そんな家に引越しをした際、引越しを手伝ってくれていた上司が、ふと一階から二階を見上げた時に、ゾクゾクっとしたそうなんです。
わたしは霊感はないし、何に対しても鈍感なので、全く何も感じませんでした。
その話を聞いて、多少は何かあるのかなと思いましたが、もうどうすることもできないし、気にせずに住むことにしたんです。
誰かが近づいて来る気配
引っ越ししてしばらく経った頃、上司が見上げてゾクゾクっとしたという二階で、ベッドで横になっていた時のこと。
霊感はないはずなのに、確実に誰かが近づいていくる足音がするんです。そして、ベッドのそばでその足音が止まり、寝ている私の方を覗き込んでいる視線を感じたんです。
もう怖くて、動けませんでした。
もし、目を開けて見れば、何か見えたのかもしれませんが、そんな勇気はありません。
早くいなくなってくれと思いながら、時間が過ぎるのを待っていました。
また、中学生の頃以来の、金縛りにもあいました。
上司が感じた、ゾクゾク感が現実味を帯びてきたんです。
しわくちゃのおじいちゃんの顔
誰かにベッドを覗き込まれたのは、あの時だけでした。
そのあとは、これといって変わったことはありませんでした。
何かしらあったのかもしれませんが、なんせ鈍感なもので、気づかなかった可能性もあります。
その後、しばらくして、一番印象に残っている出来事があります。
机に座っている時に、ふとカーテンの方に目を向けたんです。
そしたら、しわくちゃのおじいちゃんの顔だけが、そこにあったんです。
ちゃんとピントが合った状態で見たのではなく、視界に入っていたという感じ。
でも、その時はなぜか怖くもなく、びっくりすることもなく、冷静だったんです。
あれ?おじいちゃんの顔だ!といった感じで、もちろん全く知らないおじいちゃんでしたが、なぜか冷静でいられたんです。
すぐにおじいちゃんの顔は消えましたが、以前住んでいたおじいちゃんなのかわかりませんが、不思議な体験でした。
壁の模様の変化
当時、友人とパソコンを使って、チャットをやっていたんです。その友人は割と霊感が強くて、チャット中にもおかしな現状がよく起こりました。
まず言われたのが、やはり部屋に何体か霊がいるとのこと。
わたしの部屋の壁は木目の壁で、その模様が徐々に変化していると言われたんです。
自分自身では、そんなに気にならなかったんですが、言われてみれば、確かに変化しているなと感じるようになりました。
チャット中の異変
またある時は、チャットしている時に、わたしの顔だけ肌がスベスベで頭でっかちの宇宙人のような顔になっているんです。
やはり何かおかしいと、鈍いわたしでも感じました。
また、チャット中によく雑音も入るようになりました。
ネット回線が悪いとかそんなことはないみたいで、チャット中だけ何かに妨害されているような感じでした。
おまけに、第三者の声まで聞こえたこともありました。
「うるせえんだよ!」「○ね!」といったもの。
流石に怖くなったのを覚えています。
その後の末路
チャットに限らず、電話での会話中にも変な声が聞こえたりしていました。
実は、私生活では、徐々に夫婦仲も悪くなり、結局は離婚し、会社も辞め、わたしはこの家を離れました。
きちんとわかる人に見てもらったわけではないので、こういったおかしな現象の影響なのかはわかりません。
あのまま住み続けていたら、どうなっていたのかも定かではありませんが、鈍いわたしでも、不思議な体験を味わいました。
にわかには信じがたいかもしれませんが、実際にわたしが体験した出来事です。
まとめ
- 引越し日の違和感
- 確実に誰かがいる
- おじいちゃんの顔
- 変化する壁の模様
- チャット時の異変
- 最悪の結果
引越し日に上司が感じたゾクゾク感が、本物であったということになるのでしょうかね。
不思議な現象、悪くなる夫婦仲、増える借金、離婚、退職という、どんどんと悪い方向に進んでいった感じです。
もっと早くに、何かしら対処をしておれば、違った結果になったのかもしれません。
でも、もう済んだことですし、過去は振り返らずに、前を見て歩んで行こうと思います。
今日もあなたが至福感に包まれますようにお祈りしております。
ありがとうございました。